東京都港区南青山1-1-1
新青山ビル(ツインビル)西館 3F

診療案内

アレルギー検査

現在では様々なアレルギーが知られ、皮膚症状・呼吸器症状のみならず多彩な症状を起こすことがわかってきています。アレルギーをより理解するためには原因物質(アレルゲン)を理解することが重要になります。
当クリニックでは2種類のアレルギー検査をご用意しております。

特異的IgE検査
短時間で発症する即時型アレルギーは、その物質の特異的IgEを測定することによりアレルゲンの可能性を評価することが可能です。この検査では、ダニ・ハウスダストのような通年性、猫・蛾などの動物・昆虫系、スギ・ブタクサなどの樹木・植物系、カビなどに加え、サバ・キウイ・卵白・エビ・カニなどの食物系アレルゲンの39種類の特異的IgEが同時に少量の採血で測定可能です。原因物質を理解することにより、アレルゲン除去・回避が可能になり、症状の軽減・改善が期待できます。

食物抗体検査
特定の食物を長期に摂取することで体調変化を引き起こす可能性があるといわれています。食物抗体量を知ることにより、これまでに食物がどれだけ体内に取り込まれたかを推察することが可能です。この検査では少量の血液で約100種類の食品に関しての抗体量を測定します。抗体量と食物アレルギーとの明確な関連性は明らかになっていませんが、この検査の結果から、疑いのある食物の過剰摂取に注意することにより、体質改善や免疫力向上などが期待できます。

腫瘍マーカー検査

体内に「がん」などの腫瘍ができたときに血液中・尿中に特徴的な物質が増加することがあります。これが「腫瘍マーカー」と呼ばれるものです。腫瘍マーカー検査はさまざまな臓器に「がん」の可能性がないか調べる検査です。
当院では基本セット(男女別)に加え、肺がん追加セット、肝胆膵追加セット、前立腺追加セット、婦人科系追加セットを用意しております。

基本セット(CEA, CA19-9, AFP)
男性6種(CEA, CA19-9, AFP, シフラ, ProGRP, PSA)
女性7種(CEA, CA19-9, AFP, シフラ, ProGRP, CA15-3, CA125)
肺がん追加セット(SCC, NSE)
前立腺追加セット(PSA)
婦人科系追加セット(SCC)
肝胆膵追加セット(PIVKA-II, NSE, エラスターゼ)

※ただし、がんの早期では腫瘍マーカー産生が弱い場合や、腫瘍マーカーをあまり増加させない腫瘍もあります。従って腫瘍マーカーが正常でもがんの存在を否定するもではありません。また、良性の疾患でも腫瘍マーカーが高値になることもあり、またどの臓器が原因か特定できないこともありますので、各種画像診断と組み合わせ総合的な判断をすることが必要になります。

がんリスク検査、アミノインデックス検査

がんの発症・増殖には様々な遺伝子が関与していることが知られています。また、後天的な要因により、ある特定の遺伝子が増減することが発がんにつながることも知られるようになってきました。近年、少量の血液から数多くの遺伝子の変化を同時に観察する手法が開発されています。これらの手法を用い遺伝子の変化を調べることにより、がんのリスクを評価することが可能です。この結果をもとに生活習慣の見直し・食生活の改善などを行い、定期的な経過を追うことで、がんリスクの軽減・早期発見につながります。

アミノインデックス検査
アミノインデックス® リスクスクリーニング(AIRS®、 AILS®)は、1回の採血で、血液中のアミノ酸濃度のバランスから、現在・将来の様々な疾患リスクを一度に検査します。採血による簡便な検査であり、健康診断で同時に受診できます。

AICS®の特長
・1度の採血で、膵臓がんを含む、複数(男性5種、女性6種)のがんを同時に検査できます。
 男性5種:胃がん、肺がん、大腸がん、膵臓がん、前立腺がん
 女性6種:胃がん、肺がん、大腸がん、膵臓がん、乳がん、子宮・卵巣がん
*子宮・卵巣がんは、子宮頸がん、子宮体がん、卵巣がんを対象としますが部位の区別はできません。

AILS®の特長
・4年以内に糖尿病を発症するリスクを検査できます。
・大切な栄養素である必須・準必須アミノ酸が血液中で低下していないかを評価します。
・評価結果に基づいた医師・管理栄養士監修の生活改善情報により、糖尿病などの疾患の発症予防に役立ちます。

*既往の疾患によりAICS/AILS検査を受けることができない場合もあります。詳しくはお問い合わせください。

大腸がんリスク検査

大腸がんの発症・増殖には様々な遺伝子が関与していることが知られています。通常健診等で行われている便潜血検査は、手技的に煩雑であったり、便自体の提出に抵抗がある場合もありました。近年、遺伝子解析技術の進歩とともに、少量の血液サンプルから遺伝子を解析することにより、がんのリスクを評価することが可能になってきました。

Cologic
Cologicは、血液検査のみで便潜血検査と同等の大腸がんリスクを評価することが可能な検査です。この検査は、大腸がん患者90%の血中で減少している新規の抗がん・抗炎症性の血中成分を検出して被験者のリスクを調べます。
ただし、便潜血検査と同様、この検査だけでは大腸がんの確定診断は行えません。高リスクだった場合には、便潜血検査で陽性だった場合と同じく、大腸内視鏡検査での精密検査をおすすめします。また、低リスクであったとしても少なくとも2年ごとに評価することで大腸がんの早期発見につながります。

脳梗塞・心筋梗塞リスク検査

脳梗塞(第4位)・心筋梗塞(第2位)は日本人の主要な死因の一つです。その原因の一つが脂質異常症であり、頸動脈エコーやMRIなどの精密検査にて現状の把握ができるようになりましたが、将来にどの程度の疾患リスクを抱えているのかを予測できるバイオマーカーはありませんでした。
LDLコレステロール(悪玉コレステロール)は従来から動脈硬化に関与する機序は不明でしたが、近年、血管内皮障害を引き起こすメカニズムの評価が、酸化(変性)LDLとその受容体LOX-1を掛け合わせた指標であるLOX-indexでできることがわかってきました。

LOX-index
LOX-indexは、血液で簡単に脳梗塞・心筋梗塞の発症リスクを調べることができる新しいバイオマーカーです。発症前からリスクを予測し、動脈硬化の進展を初期段階からとらえることで早期発見・生活習慣改善の動機付けを行うことが可能です。

血管年齢検査
血管は加齢とともに柔軟さが失われて、硬くなってしまいます。生活習慣の乱れやストレスがその血管の老化スピードを加速させているかもしれません。そこに悪玉コレステロールの影響などで血管の内壁が厚くなり、血管が狭くなったりし血液が流れにくくなる状態、いわゆる「動脈硬化」という状態になっていきます。これが脳梗塞・心筋梗塞のリスクになっていきます。
「血管年齢」とは、実年齢とは別に血管のしなやかさ・硬さを基準にした血管の年齢のことを言います。血管年齢を定期的に測定することにより、動脈硬化のリスクを知ることができ、今後の生活習慣の改善に役立ちます。


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